逆流性食道炎は食道と胃のつなぎ目にあたる下部食道括約筋の筋力が低下することで発症します。
逆流性食道炎の主な症状としては胸やけやげっぷと、それに伴い胃の内容物が胃からのど元までせり上がってきて、再び落ちる呑酸があります。
呑酸を起こすと口やのどにすっぱい、あるいは苦い感じが込み上げてきます。

この逆流性食道炎の症状は空腹時や夜間に胸やけを顕著に感じ、胸やけが酷いときには眠っていても目が覚めてしまうほどになります。
さらに締め付けられるような胸の痛みを感じて、狭心症を疑う場合もあります。
そのほかにも様々な症状がみられのどの違和感や咳き込むこと、声が嗄れるなどの食道以外の症状が現れます。
逆流性食道炎でははっきりと炎症が起きているにも関わらず、これらの症状が出ない場合もあるので注意が必要です。

逆流性食道炎の原因となる下部食道括約筋の緩みは高齢者だけでなく、若い人にも起こりえます。
これは便秘や食生活の問題となります。
常習的に便秘をしている人の約10%に逆流性食道炎がみられ、また肥満を抱えている人にも同様の症状があるようです。
脂肪の多い食事をしていると十二指腸からコレシストキニンというホルモンが分泌され、このホルモンは下部食道括約筋を緩める作用をしてしまいます。
それに脂肪の多い食事は消化に負担が掛かり、胃酸を増やす結果にもなるのです。

逆流性食道炎の対処方法としては、胃酸の分泌を抑えることが先決です。
まずは生活習慣や食生活を見直してみてください。
炎症が起こる原理として、強い酸性の胃液と混ざった食べ物や胃液そのものが逆流することで、食道の粘膜を刺激し、ただれてさせていると考えられています。
ですので胃液が多く分泌されないように、甘いものや酸味のあるものなどの刺激の強い食べ物を摂らないようにしてください。

逆流性食道炎では眠る時の対処方法を考えることも必要となります。
寝姿勢は特に気をつけなくてはいけません。
胃酸が逆流しないように、なるべく上半身を高くして眠る工夫をしましょう。

常日頃から出来る逆流性食道炎の予防法

逆流性食道炎は日常生活において注意することで、予防することができます。
食生活では胃酸の分泌を抑え、肥満を解消するための食事を心掛けましょう。
推奨されるのは、低脂肪の食事です。
そしてタンパク質も摂りすぎてしまうと消化するのに胃酸が分泌されるので、食べすぎないようにすることが大切です。
腹八部にすることで胃が重くならず、食後すぐに横にならずに済むでしょう。

胃酸の分泌を増やしてげっぷや胸やけを悪化させるチョコレートやケーキなどの甘いもの、みかんやレモンそれに酢の物など酸味があるものには注意してください。
またアルコールも胃酸の分泌を促し、下部食道括約筋を緩める作用があると分かっていますので、なるべく控えるように努力をしましょう。
日常的に飲むコーヒーや緑茶のカフェインは、やはり胃酸の分泌を増やす作用があるので症状がない場合も飲みすぎに注意するべきでしょう。

食事以外での対処方法では、肥満の解消があります。
適度な運動が良い事は分かっていても中々、運動を実現することが難しい場合もあるでしょう。
この場合、便秘を改善するだけでも大きな進歩になるはずです。
食事と関係してしまいますが調理にオリーブオイルを利用したり、発酵食品を摂ることに気を配ってみてください。
それに身体を締め付けるベルトや下着は却って腹圧を上げてしまうので、食後は緩めるようにしましょう。

さて1日の最後には身体を休ませますが、このときの寝姿勢にもちょっと工夫をします。
ベットや布団で横になるとき、座布団などを身体の下に挟みこんで上半身を少し高くして休むと胃酸の逆流を防げます。
また左側を下にして寝ると、左は胃の形が膨らんでいるのでこの部分に胃酸が溜まり、逆流しません。